2/9-11厳冬期の蝶ヶ岳

    厳冬期の上高地に入ってみたくて…。
    2月という天候の不安定な時期にMちと2人で行ってきました。
    IMGP1076.jpg
    ★日時:2013/2/9-11 
    ★メンバー:Mち、k兄
    ★天候:9日/10日11日/

    今回は2月だし、絶対に無理をせず、天気がもし良ければ蝶まであがろうと
    いう事で、上高地散策のみでも仕方なしの約束で。
    足回りは行動的にスキーでいけるだろうとの判断だった。

    ■9日
    前日が室内例会ということもあり、この日は徳沢まで行くだけなので、
    夜走りはやめて5時に八尾の社長宅を出発。(これが失敗。

    名神の関ヶ原あたりの雪の渋滞で約30分ロス。まぁこの辺は余裕。
    ちらつく雪でスピードが上がらない中ようやく東海北陸道へ入るとなんと
    美濃関で事故渋滞。トンネル内で反転した車が1車線を塞ぎ大渋滞。
    ここで1時間以上ロス。
    やっと抜けたかと思うとなんと飛騨清美~荘川が事故通行止。
    怒りは頂点に達しながら、荘川ICから延々158号線を走る。

    普通に走って余裕で10時前の到着の筈が、11時50分にやっと沢渡に着いた。
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    沢渡市営第二駐車場。ここはきれいなトイレと足湯まである。
    冬季は平湯は停められない。沢渡もここだけ除雪されている。でも無料。

    アルピコタクシーを予約してたので準備してすぐに釜トンネルに移動。
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    12時半過ぎにようやく歩き始める事が出来た。

    板まで背負った兼用靴での釜トンネルはけっこうキツイ。
    ここで既に足の指に違和感が…。

    トンネル出たところに若干下りがあり、Mちがシールつける前に
    ちょっと滑って移動しましょうと。
    するとすぐに地面が露出。派手に転ぶ。板も傷だらけ。
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    やっとシールつけて快適歩行。と思いきや…。
    やっぱり泊まり装備は重いし、距離も長い。兼用靴の中では靴擦れが
    始まっている。
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    それでもこの日はまだ天気も良く、素晴らしい景色の中一生懸命
    歩き続ける。
    そしてお待ちかねの大正池。
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    そうか。凍ってると綺麗に写らないのか。
    そんな当たり前の事を考えながら…。

    ここからが長い長い。
    IMGP1058.jpg
    やっとこさビジターセンターへ。
    ここで二人とも靴擦れの治療(対処)を。しかしMちはほぼ手遅れ状態。

    ここらあたりまではかなり人が多い。
    日帰りガイドツアー的な団体さんもいた。
    でもほとんどが小梨平どまりかな。

    黙々と(口数がどんどん減ってくる)歩いていると、明神の手前で
    カモシカに遭遇。
    IMGP1060.jpg
    ほんの10mほどの距離なのに、まったく逃げも隠れもしない。

    明神でゆっくり休もうと思ってたのに、テーブルもベンチも片付け
    られていた。

    最後の気力を振り絞り徳沢を目指す。
    到着はもう17時すぎ。
    急いでテント張って冬季小屋にビール買いに行ったらもう真っ暗。
    ちなみにビールは500mlが700円、350mlが500円。アサヒでした。

    鍋喰ってまったり飲んで、9時にはちゃっちゃと就寝。
    この日のためにやっと買ったNANGAの350のおかげで凍えることなく
    眠る事が出来た。

    ■10日
    5時起床で雑炊の朝ごはん。
    ゆっくりコーヒーも飲んで検討会。
    天気予報的には朝晩が悪そう。日中は小康状態との予報。
    外は若干雪がちらついているものの悪いようには見えない。

    とりあえず長塀尾根はギリギリまで樹林帯で安全なので、
    行けるところまで行ってみようと。
    ただ蝶ヶ岳ヒュッテ冬季小屋での泊まりは天候的にも無意味
    なので、日帰りアタックに決定。
    7時過ぎに出発する。

    シール登行でスタートするが、いきなりの急登にかなり苦戦。
    けっこうガリガリでもあったので、クトー装着。
    それでもかなり苦戦が続き、時間にして1時間、距離にして
    1kmちょっとで断念。板を背負ってツボ足に。

    先行者もありトレースもしっかりついている。
    ツボ足でもたまにしか踏みぬかない。

    しかし長い。
    靴擦れもありMちのテンションは上がらない。
    とにかくマイナスな発言しか出てこない。
    (だから写真もほとんどない)

    ようやく傾斜が少しマシになったところで再びシール登行に。
    ゆっくりゆっくり進んでようやく長塀山。
    この時点で13時前。ちょっと遅すぎか。
    しかしこの辺の樹林帯はちょうど木の先のあたりなのか、ヤブが
    ひどくてとても滑れる状態ではない。

    とにかく先を急ぎ黒沢を下るのが最善と判断して先に進む。

    そしてようやく樹林帯を抜け、頂上の手前の丘が見える。
    そんなに風もきつくない。

    そして…。
    IMGP1064.jpg
    頑張ったね。辛かったね。

    黒沢方面を確認、滑れそう。

    で、冬季小屋を見学に。
    IMGP1065.jpg
    結構快適に泊まれそう。トイレも完備。
    でも正月とかは入りきれない事もあるようなので注意が必要。
    IMGP1068.jpg
    出入りはご覧のように四つん這い状態。

    で、黒沢へ。
    小屋から出ると風がだいぶ強くなっている。
    シールを剥がしてるだけで指が動かなくなる。恐ろしい。

    この沢は非常に地形がわかりやすい。
    途中に沢山の沢が合流するので現在地の把握がしやすい。

    また一つ一つの傾斜が短く雪崩の危険もほとんど感じない。
    雪的にはガリガリに凍った上に新雪が乗っている状態だが、
    スラフすら起こらない。

    上の方では結構気持ちの良い斜面も楽しめた。
    IMGP1071.jpg
    IMGP1070.jpg
    だが段々狭くなり、ガリガリの上の雪も少なくなってくる。
    ハーフパイプのような谷をずっと降りるが、真ん中で止まれば
    スキーが埋まって転ぶ。両サイドで止まればガリガリで転ぶ
    みたいな状態。

    まぁ、時間も遅いので頑張って下る。

    1800mくらいからは谷が割れてくる。
    慎重にルートを選びながら下るが、1720mあたりで行き詰る。
    ちょっと危険な傾斜のトラバースになるので、大事をとって
    板を外して右岸から左岸に渡渉した。

    あとはどんどん傾斜がなくなり梓川沿いへ。
    シールをつけて徳沢を目指す。
    この時は結構上手く下山できたと2人で喜んでいたが…
    このあとの徳沢までが長い長い。

    過去何度か横尾~徳沢間を歩いてきたが、こんなに遠く感じた
    事はなかった。

    またもや真っ暗な状態でビールを買いに行く2人。

    そろそろ水も尽きてきたので水作り。
    流石にこの辺の雪から作るとお水も美味しい。

    眠い眠いとうたた寝するMちを眺めながら一人晩酌。

    ■11日
    この日は帰るだけ、帰るだけ。といっても荷物は重いし道は長い。
    ちょっと気持ちが進まないのか準備も遅い。

    というかこの朝が一番寒かった。
    何もかもが凍る世界。
    ザックのベルトが凍って天蓋を伸ばせなくなって苦しむ。
    なんとかしたいが指が言う事を聞かない。
    指の骨折の後遺症も辛い。

    少し遅れて7時半頃出発。

    明神まではずっと梓川沿いに歩く。
    この時期にしかできないルートである。
    DSC_0224.jpg
    明神から右岸に渡り、林道に進もうとすると1ヶ所橋の工事で
    通行止。
    なんとか板を脱いで工事中の足場を渡る。

    そこから上高地までの林道がまた長い。
    もう足は正直限界。

    またビジターセンターで長い休憩をとって鋭気を養う。

    大正池でアルピコタクシーに電話をして、1時間後の配車
    を予約。

    最後の釜トンネルはほとんどお互い無言で歩きとおしました。

    Mち。おつかれっ!

    ★行程(10日)
    7:00 徳沢
    13:00 長塀山
    13:45 蝶ヶ岳
    14:50 黒沢滑走開始
    16:40 梓川
    17:50 徳沢

    ★GPS軌跡(10日)
    蝶
    ※赤:ツボ足/緑:シール/青:スキー

    ★報告:k兄
    ★Photo:Mち

    コメント

    大変でしたね。
    マメは違和感を感じた時点で早めに対処する方がいいですよ。(面倒ですが)
    昔の釜トンは傾斜が急で、暗~くて(不気味さが暗さを増している感じ)、単独の時はビビりながら通過しました。
    今は明るい雰囲気ですよね。

    ・・・猟師さんに聞いたのですが、カモシカってとっても美味いらしいです。
    今は捕ってはいけませんが・・・。

    H.C. teruruさんのレポは楽しくていいです。
    またお邪魔しますね。
    目目連さん こんにちは。
    コメントありがとうございます。

    今の釜トンネル、確かに不気味さはないけど工事車両が結構ばんばん
    通るのでちょっと怖いです。

    山道具ブログ楽しく拝見させて貰ってます。
    Em-Shelter便利そうですね。ザックなしで二人で座れますか?
    きむ兄、有難うございます。

    靴ズレとのたたかい本当につらかったです。
    マイナス発言の連発、反省です。すいません。
    靴ズレもすべての気力を奪いますね
    次回は、対策を万全にしてリベンジ?。
    k兄さん

    ザックなしなら2人座れますが、私のようなデッカイ人がいると、少し狭いかな~?と思います。
    でも、2人だとテンションを掛けて背もたれ式になるので結構楽です。
    今はシェルター内で飯を食うのにハマってます。
    至福の時です。
    目目連さん、情報ありがとうございます。

    確かにツェルト持ってても、ちゃんと張って使う事は少ないですもんね。
    気軽に休憩で使えるっていうのは冬山では重要ですね。

    会の共同装備で4人用の購入を提案してみようかな。

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