2010.10/14-17 秋の下の廊下

    「10月は下の廊下だって。」

    あれは、5月頃のメールだっただろうか。り~さんからの呼びかけメール。
    下の廊下?どこ??

    ネットで見てみたら・・・
    いろんな人のブログや動画に登場するかの場所は、それから夏を通じて、ずっと私の心を占めていたのでした。

    そして、やっと秋が来ました。

    平成22年10月14日(木)~17日(日)
    参加者:のまち・り~さん・chekoちゃん・とっし-・siz


    ★コースタイム★

    10/15(金)
    10:08 欅平
    13:06 大太鼓
    16:00 阿曽原温泉小屋

    10/16(土)
    5:30 阿曽原温泉小屋
    6:23 関電人見宿舎(朝ごはん)
    7:05 東谷吊橋
    9:00 十字峡(休憩30分)
    9:30 十字峡出発
    10:20 はしごの前の休憩
    11:20 黒部別山谷(お茶沸かした)
    14:15 内蔵助谷
    15:10 ダム下
    16:00 黒部ダム(ソフトクリーム)
    17:00 ロッジくろよん



    10月14日(木)

    道行く人々が1日を終えようとしている21時40分の三番街バスターミナル、私たちもそれぞれの1日を終えて集合した。22時大阪発、明日の朝は富山に到着だ。
    最近の夜行バスは結構快適で、3列独立シート、スリッパやおしぼり、コーヒー等のアメニティも充実している。これで富山まで五千円ちょっとなのがすごい。
    道程を計画してくれたのまちとり~さんも、すごい。


    10月15日(金)

    地鉄

    富山駅から地鉄でとろとろ宇奈月温泉までいき、トロッコ列車(黒部峡谷鉄道)に乗り換える。
    8時前と言うのに、トロッコ駅には観光バスが並び、駅には観光客がごった返していた。外国人の団体観光客も多い。さすが秋の黒部峡谷だ。

    トロッコに乗ると、小雨が降って来た。ちょっと寒くなって来た。でも満員の列車ではザックから上着を出せそうにない。ふと見ると、観光客たちはちゃんと着込んでいた。

    ダムや冬期通路を横目に、トロッコはどんどん渓谷を奥地へと入って行く。曇った景色でもこんなにきれいなのだから、晴れているとさぞかしすごいのだろうな。歩かなくてもこんなに自然の奥地へ行けるのだから、そりゃ人気の観光地になるわな。なんて考えていると、終点の一つ手前の駅で、ほとんどの団体(登山客以外)は降りてしまった。・・・何があるのかしら?

    観光気分で終着、欅平駅に到着。
    駅で水の補給やうどんを食べ、出発。
    いきなりの急坂。

    紅葉はもうちょっとだな。
    長袖1枚で、止まっていると肌寒いけれど、歩いていると暑い。
    小雨が降ったり、止んだり。カッパを来たり脱いだり。今日は1日こんな感じです。

    小1時間程度登ると、水平歩道となる。それからも、少々のアップダウンがあるが、寝不足の体でも苦にならない程度だ。
    山肌を削ってつくった道、細い歩道を峡谷沿いに蜆谷、志合谷等を過ぎて行く。残雪はない。道も整備されていて高度さえ恐くなければ、注意すると歩き易い。

    道


    途中、いくつかトンネルに遭遇する。1つ、150m程度の長いものがあった。下には冷たい水が、ざばざばと流れていた。雨漏りして来た愛靴をおいて、慣れないけど新靴を履いて来てヨカッタ!と思った瞬間。
    光が届かないまっくらなそのトンネル・・・ふと、ヘッドランプを消してみる。岩肌が所々光っている、ヒコウセキだ~☆
    いえいえ、岩肌に付いた小さな水滴の集まりが、光を集めて反射したものでした。

    見応えのある大太鼓を過ぎ・・・
    長い道のり。
    テン場を過ぎて最後に登りきると、阿曽原温泉小屋に到着。
    靴に札を付けて、部屋へ。
    あと2週間もすると冬に向けて解体されてしまうその小屋は、組み立て式とは言いつつも隙間もそんなになくきれいに手入れがされており、トイレには壁紙まで施工してあった。
    スタッフの方々はみな笑顔で対応してくれるし、特に小屋のおやじ様は、トークは面白いし、朝早い時間外にお茶を出してくれたりと、登山者に対しての心遣いがしみじみと伝わって来てありがたかった。


    ここは、温泉があるのだ!男女時間をずらしての入替え制。
    女子タイムまでビールとおやつで一息入れて、いざ、温泉へ!!
    小屋のサンダルで下ること、5分。
    男子タイムを終えて出て来たおじ様たちの手には、空の缶ビールが!そうか、そんな楽しみ方もあったのね~

    温泉


    女子タイムに突入し、温泉とご対面~。隔ても何もない、木枠で囲っただけの温泉が、出現!
    着替える場所は?
    そのお湯の横の、木桟??ノッパラじゃん!!
    でも、登山後の温泉には、勝てません。私の恥じらいなんぞ吹っ飛び、大自然の中、素っ裸になった女子5人、ざばっとお湯を楽しみました。あぁ~幸せ~~~

    晩ご飯は、カレー。おかわり自由!
    カレーも美味しかったけれど、お米もとても美味しい。

    ご飯の後、衛星放送の野球中継を止めて、小屋のおやじ様がビデオ鑑賞会を開いてくれた。宿泊者が集い、TVに釘付け。
    一つは、黒部峡谷の登山者を支えるこの小屋や近くの小屋の主を中心に取材した、数年前にTV放送されたもの。もう一つは、峡谷に道を開いて行った戦後すぐの様子を描いた映画。
    観光のためだけではないけれど、
    いろいろな人々の努力でこの「下の廊下」がひらかれ、整備され、私たちがこんな山奥まで自然を満喫しに来ることができるのだと、感謝です。

    阿曽原温泉小屋は、他の山小屋にあるような「水を大切に」とか、「節電!」等のはり紙が見られなかった。山からの水も豊富で、電力会社からの電気の供給も受けているのかな。トイレにはヘッドランプをいちいち付けて行かなくてよいし、しかも水洗、手洗い場の水も豊富で歯もちゃんと磨くことができる。水と電気がある山小屋は、とても快適だ。

    部屋は12人部屋で、今日は金曜日だがぴったりの人数。明日土曜日はとても混雑するとのことである。21時には布団に入ったが、私は寒くて(他のメンバーはそんなことなかったって言ってたけど)真夜中に目が覚める。トイレに行くと・・・わぁ、きれいな星空ぁ~。
    こんな素敵な星空を独り占めするのがとてももったいなくて、誰かに伝えたかったけれど、みんなスヤスヤ・・・そんな時、とっし-がお布団からもこもこっと起きて来た(起こした訳ではないと思う・・・多分)ので、つかさず伝える。そして、私は再び眠りについたのだった。


    10月16日(土)

    昨日しとしとしていた雨は止んでいた。
    朝食のお弁当は昨晩、ザックに積めている。
    行動食をかじりながら、予定より早い5時半、出発。
    夜明けは6時頃だろう。空は段々明るくなって来た。

    下の廊下は、黒部ダムから欅平方向へ北上する方が多いらしい。
    今回私たちはそれと逆行することになるのだが、それは事前に小屋のおやじ様からのアドバイスによるものであった。
    欅平から黒部ダムの方へ進むと、手摺とも言う針金は常に右側にある。右利きの私たちには良かったのかな、と私は思う(個人差あり)小屋の混雑を一歩避けることも出来た。黒部ダムが到達点で、達成感も味わえた(個人差あり)
    おやじ様のアドバイス通り、上記のような良いこともあるけれど、何処かですれ違いは必ず起こる。私たちは核心部でのすれ違いだけは避けたかったので、暗いうちから出発したのだった。(結果的には、核心部でのすれ違いもあったけれどね)

    出発後、数十分の登りを終えると、電力会社の宿舎が現れた。そこで、朝食。小屋弁当は何かな・・(ドキドキ)お米と塩気のあるおかずが美味しい。

    関西電力の施設内を侵入者の気分で(コースです)過ぎると、
    施設


    仙人谷ダムが出現。水がとても、青い。なぜあんなに青いのか。紅葉はも~少しだな。惜しい。
    水の青


    道のアップダウンは少なく、ほとんど水平道だ。S字峡、半月峡を過ぎて、
    東谷吊橋

    橋


    十字峡まで来た。本当に水が十字路に走っている。とてもきれいな水で水量も多い。ここでしばらく休憩。道を外れて少し下り、流れを近くに感じるところまで降りて行く。シャッターポイントだけれど、流れに落ちそうで怖い。
    十字


    後から地図で見てみると、向かいは百名山の鹿島槍や五竜だった。大きすぎて全然気付かず。
    コースに戻り、言われている80㎝程度の道?(丸太等で作られたものを多分に含む)が続き、緊張の糸を切らすことは出来ない。
    水平道でのすれ違いは緊張を強いられ、梯子でのすれ違いは我慢を強いられる。主張しないと、梯子はいつまでたっても渡らせてもらえない。行こうと起こっても次から次へと向こうからやって来る。みんな先へ進みたい。譲り合いって、難しい。

    梯子

    丸太道


    気がつくとお昼。出合いの見晴らしの良いところでみんなお昼をとっていた。思ってたより疲れていないし、予定より結構早い。のんびり行こう~。ガスわかしてお茶もしちゃうもんね。

    青い青い水の流れにも、
    写真に収まり切らない向かいの断崖にも、
    巨大な雪渓の緩やかな融解にも、
    雪渓

    3~5分くらいかな、でも雄大な紅葉にも、
    紅葉

    高度感のある水平道にも、
    渓谷

    贅沢ながら飽きて来た頃、内蔵助谷出合いにやって来た。
    テントを張っている人もいた。先を急ぐ。


    黒部のダムがそびえ立っていた。
    でかい。
    ダムの裏側。
    ダム

    放水は、残念ながら数日の差で期間が終了していた。

    ダムからは急坂。逆コースなら、下りなのになあ~。
    40分程度登ったら、トロリーバス軌道入口に到着。夕方で帰り路の観光客でごった返している。下界へ下りて来たって、感じ。

    ダム上で休憩。
    私は以前、家族旅行で信濃大町からここには来たことがあったけれど、欅平から歩いて来たら、全然印象が違う。感慨深い。

    今日の宿泊先、ロッジくろよんまでは、ここからもう少し歩かなければ行けなかった。休憩を入れつつも、歩行時間が8時間を超えると、早く小屋についてほしい。
    ここは、山小屋というより、ペンションと言った感じだった。お風呂もあるし、歯ブラシとタオルまでついて来た。ご飯の前にお風呂に入る。・・・熱い!登山者から噂には聞いていたけれど、本当にお湯は熱かった。でも、今回は小屋で毎回お湯に入れるなんて、贅沢。

    今回は2日とも贅沢に小屋泊だった。結果的には、テン泊でも行けたかな・・・?いやいや、これにプラス数kgの荷重がかかってあの距離は、ちょっと無理だったかな。小屋代はイタイけれど、でも山小屋ってありがたい。

    他の宿泊客と話すと、明日から下の廊下に行く人、今日、室堂から一ノ越して来た人、そして、私たちのような北からやって来た人、様々だ。21時、一斉に電気が切られ消灯。


    10月17日(日)

    今日は帰るだけ。
    小屋からダムへ向かう途中の橋を渡ると、朝の黒部湖に5人の影が映った。
    空気は澄み切っている。寒い。
    室堂方面に朝日が光っている。昨日は日が暮れかけて気付かなかったけれど、室堂の方は紅葉が終わりかけのようだ。
    立山


    ダム上のくろよん記念室で黒部ダム建設の歴史を映像で見たり、220段の階段を登り展望台へ行ったりしつつ、トロリーバスを待ってダムを後にした。

    扇沢でバスに乗り継ぎ、本当の下界へ下りて来た私たちは、信濃大町のスーパー(駅の観光案内所で教えてもらった)でりんご等のお土産を物色。
    その後、「日本の屋根を走ろう!」と称された町のマラソン大会の屋台に便乗して、日本酒やらつきたてのお餅やら、有志による焼きそばやらを頬ばり、大変満足で列車に乗った。


    大阪まで乗り換え5回、8時間の旅。4千円弱で大阪まで帰れるのだから、計画者に感謝です。ちょっと疲れたけれど、名産品を買い食いしたり女子トークで盛り上がったら、大阪だった。

    そして、明日から日常に戻る。


    山の季節、当日の天候、自分たちの都合、
    そのどれもがまっちんぐする山行って、そうそうあるものじゃない。
    紅葉も何とか見れたし、秋晴れでもあったこの山行は、思い出深いものの一つとなりました。




    Blog by siz
    Photo by のまち&り~


    コメント

    sizさん、超大作ブログどうもありがとう。帰ってきて写真を見ると紅葉してたねー。ブログを見ていろいろ思い出しました。楽しかったね。私も帰ってきて『高熱隧道』読んだよー。
    楽しかったね~

    そう、写真では結構色づいているのよね…今頃はもう終わってるのだろうな。
    ブログありがとー。
    期待し過ぎた感は否めないが、綺麗だったねえ~。
    綺麗な景色を見続けると飽きてくるって、人間て贅沢ね(笑)
    悔やまれるのはテントで行けた、て事だが、小屋もまた楽しいですな。
    みんなありがと。

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